038_望み2

前回 ( 037_望み - おぶなより2 ) の続き。

ネットには、婚活女性のことをああでもない、こうでもないと、いろいろと論評しているサイトや動画などがたくさんある。

個人的に言わせてもらえば、彼女達はわかっているのだ。

自らのことを。

その考え方のほとんどを唯物論に染め上げられてしまっている現代人にとって、すなわち、人間=肉体人間である、との肉体人間観を持つ現代人にとって、世の中のありとあらゆる何にも増して大事な関心事は、他でもない自分自身のことだからだ。

そして、他人のことをこと細かに、ああでもない、こうでもない、と論評できるということは、自分のことも論評できることに他ならならない。

自分の評価だけに関しては激甘になって、判断力が歪む?

そんなことはあり得ない。

多少は甘くなる傾向はあっても、本来はそうではない。

わかっている。

マッチングアプリでいくらいいねをもらって浮かれたかのように振る舞っていても、自分と真摯に向き合えば、本当の自分の水準はすぐにわかる。

ただ、そうした認識と向き合いたくないだけ。

そうした現実を見たくないだけ。

そうした現実を受け入れたくないだけ。

それなりの恋人獲得や結婚を望むなら、要は、克己心が足りていないのだ。

克己心が足りない、というのは、美人(?)で、高学歴、高収入な女性にも当てはまる。

高学歴ならば、恋人を作るためには、結婚をして将来の伴侶を得るためには、どうすればいいか、なんて簡単にわかるはずだ。

否、学歴なんか無関係だ。

誰だってわかる。

ただ、その現実と向かい合うのが嫌で、避けているだけだ。

現実逃避なんだよね。

だから、突き付けられる現実を避けるための口実をあれやこれやあげつらっていても、現実がちっとも希望通りにならない(=現実をちっとも希望通りに変えることができない)ことも、わかっているはずだ。

わからなければおかしいのである。

「サンクコスト効果」なんて、後付けのとってつけた理屈のようにしか思えない。

現実を見据えれば、問題解決に対してどうしなければならないかの解は、すぐに出せる。

上昇婚志向( ハイパーガミー )も何もない。

本当に結婚をして家庭を築きたければ、お相手となる男性に望む、自分の身の丈を越えた、度を越した高過ぎる理想とする条件を下げなければならないことくらいわかりきっているじゃないか。

どうしても結婚して家庭を築きたくても、下方婚しか選べないようならば、それを受け入れるしかないのも、わかりきっているじゃないか。

こうしたわかりきったお相手の条件を拒否して、突っぱねれば、突っぱねるほど、独身を通す確率が上がっていく。

上昇婚志向ばかりしていて、お相手が見つからない、妊娠・出産と子育ての一般的な猶予期間も切迫して(=差し迫って)くるとなれば、どうしなければならないかは、自明なこと。

冷静に考えれば、答えは簡単に割り出せる。

その判断のための手助けをしてくれるのが、良心的な結婚相談所。

そこで提示される条件を拒めば拒むほど、時間はどんどん過ぎていき、ますます、妊娠・出産と子育ての難易度が上がっていく。

妊娠・出産の難易度が上がれば、それに伴って、結婚のお相手の男性を探す難易度も上がっていく。

少なくなる望みにすがり続ければ、ますます、独身を通す確率が上がっていく。

わからないはずがないんですよ。

私達は、よほどその過去世で悪行三昧をして、まともな判断力を制限されるように生まれつかない限り、誰でもまともな判断力を持っている。

これは、学歴や知能指数や頭の切れ具合には関係ない。

このまともな判断力は、誰しもが神様の分けられたお命を授かっているところから来る能力だからだ。

つまり、高望みは「世を忍ぶ仮の姿」であるということ。

本当は全部わかっている。

一見、高望みをしているから、わがままを言っているから、婚活がうまくいっていないように見える。

高望みやわがままが、婚活がうまくいかない、もっともな理由にも見える。

世の男性は、世の女性に対して外見上の魅力や性的な魅力、そして、出産の可能性や安全性、幼少期の子育てに必要な体力から、女性に若さを求めがちになる。

男性も世代にかかわりなく、つまり、自らの年齢をわきまえずに、20 代前半までの女性を強く求める性向があるのだ(いいか悪いかは別にして)。

しかし、それを踏まえた上で、女性としての婚活の可能性をわざわざ狭めるようなわがままを言って、それも、わざわざお相手の男性に求める条件を厳しく狭めていくのは、不自然過ぎやしませんか、ということなんですよ。

婚活の成就の可能性をあえて狭めるように、年齢を重ねるに従って、まるではかったように、お相手に求める条件を上げていく。

あまりにも不自然過ぎやしませんか、ということなんです。

逆に言うと。

高望みをしている、わがままを言っている、それなら婚活がうまくいかないのも仕方ないよね、無理もないよね、というように、世間に対しても、自分に対してもちゃんと、とりあえずの「言い訳ができる形」になっているじゃないですか。

だから、時間が過ぎゆき、婚活の成就の可能性が厳しくなれば厳しくなるほど、それに比例してお相手の男性に望む各種の条件の水準を上げていく。

不自然のように見えて、実は、まったく不自然ではないんです。

こうした見方をすれば、ちゃんと正比例していることが見て取れるからですよ。

見方を変えれば、ちゃんと「なるほどな」という結果になっている。

何であんなおかしな行動をとるのか?

いやいや。

ちっともおかしくはないんですよ。

見方を変えればね。

つまり、一見、不自然な高望み(つまり、年齢を重ねるに従ってお相手の男性に求める条件を上げていく)をする人ほど、自分が置かれた本当の状況を、実はよくわかっているということが、読めてしまう訳です。

ただ、そのあまりにもつらく厳し過ぎる現実を、ことを荒立てて、暴きたてたり、突き突けたりすることは避けて、祈りで対処すべきだ、と思いますね。

世界平和の祈りと守護霊様と守護神様への感謝行とともに。

彼女達の天命がまっとうされますように、と。

私達が彼女達にして差し上げるべきことは、祈りだけだと思います。

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(追記1)
甘い夢のような恋愛を経て結婚。

そして、幸せになり、子供を授かり、何不自由ない、暖かい家庭を築くのが、結婚に夢を抱く女性達の理想なのかもしれない。

しかし、それをたやすく実現できるほど、この世が楽観的にできていないこともまた、事実なのである。

親子や兄弟姉妹、そして、夫婦のようなこの世での縁の深いつながり(=生まれ合わせ)は、実は逃れられない絆の下で、それぞれの(顕在意識ではわからない)過去世の因縁を果たす(=解消する)ために生じてくる、という側面が多分にあるからだ。

夢遊病者のように(?)恋愛熱に浮かされて結婚した場合であったとしても、実は本人同士(の顕在意識)にはわからない、目に見えない過去世の因縁を果たす(=解消する)ために、結ばれる可能性が高いんですよ。

結婚してから、仲むつまじく、長いこと添い遂げられるご夫婦は、そんなに多くはないんじゃないですか?

むしろ、浮気などをはじめとした様々なトラブルを経験したり、不和があったり、離婚があったり、順風満帆にいかないことが往々にしてあるんじゃないですか?

まあ、それなりにトラブルがあったとしても、ある程度添い遂げて、人生を振り返り、ああ、この人と人生をともに歩めてよかったな、とお互いに感謝し合うことができれば、これだけでも万々歳なんじゃないのかな。

夫婦だけではありません。

親子、兄弟、近しい親戚など、逃れられない近しい間柄で、様々な軋轢が生じることが、それなりにあるはずです。

結婚したから、以降はすべてがすべてがエスカレーター式に順風満帆、家族ができたからエスカレーター式にすべてが順風満帆、じゃあ、もう地上天国に近いような感じになっちゃうもんね。

そうはならないということは・・・。

だから、この世は基本的に修行なんですよ。

おそらくね。

だから、恋愛婚だ、条件婚だ、といくら望んでも、思い通り(=自分のわがまま通り)にはならないことが、ほとんどのはずです。

望まない環境、あらかじめ与えられたどうにもならない境遇の中で、生きていかなければならなくなっているからです。

そうした周辺環境に折り合いをつけて、少しでもよい結果を得るべく、地道に努力をしていくしかないと考えざるを得ないんですよ。

話がそれました。

こうした逃れられない絆だからこそ、過去世の因縁を果たすという、霊魂魄を磨き上げるという修行にはもってこいの環境になっているということなんですよ。

まあ、これは置いといても・・・。

以前、 ( おぶなより ) の ( 087_高望み - おぶなより ) にわずかに引用したのですが、とある若い女性の実体験(それまでの人生経験。おそらく二十数年)では、
「高身長」で「顔が普通以上」
の男性(=要は、背の高い、なおかつ、イケメン)でさえ、滅多にいない(ちょっと厳し過ぎるような気がするが、彼女の個人的な主観だから仕方がない)とされているんです。(*1)

何百人か、何千人か、それ以上かはわかりませんが、幼少期からそれだけの男性を見てきても、この結果なんですよ。

仮に、これら(「高身長であること」と「顔が普通以上であること」の二つ)を恋愛や結婚のお相手の男性に求める条件だとすれば、世の中はこれほどまでに厳しいのです。

しかも、それだけではありません。

女性の誰が見ても、つまり、一般的な女性の感覚からしても、イケメンの部類だろうなという男性でさえも、評価する女性によってはそのソコソコのイケメンぶりは認めつつも、好みに合わない、受け付けられない、という場合まである始末なんですよ。

ということは。

お相手の男性の容姿に理想ばかりを追い求める恋愛や結婚の難易度がどれほど高いものかがわかろうというものです。

女性が恋愛や結婚を継続させるためには、容姿や金や人間性など様々なものを求めますよね。

その中でも重要な意味を持つと思われる容姿一つだけに限ってみても、この結果になるんですよ(あくまでも仮定ですけれど)。

そして、同じくこれが現実であると仮定すれば、上記のような甘い夢見がちな結婚が、いかに非現実的であるか、をわきまえなければならない、ということになる。

今は平和だから、こんな贅沢を言っていられるけれど、そうでなかったら、こんな贅沢などは言っていられない。

天変地異や政情不安定などの場合によっては、適当なお相手を見繕うことができなければ、結婚はおろか、恋愛さえも夢のまた夢になってしまう可能性さえも出てくるからですよ。(*2)

でも、わかっているんだな、本当は。

だから、あのような一見、不可解な行動が起きてくる。

もっと、素直になればいいのにね。

自分とだけ向き合えばいいんです。

周りの騒音は、すべてシャットアウト。

自分とだけ真剣に対話すればいいんですよ。

自分の人生をどうしたいかは、自分にたずねてみればいいんです。

夢のような恋愛を経て、結婚。

そうして子孫を残し家庭生活を享受する。

これを絶対に譲れないというのであれば、該当するお相手の男性が見つからなければ、独身を貫くだけです。

お相手の男性に求める各種の条件を絶対に譲れない場合も同様です。

他方、どうしても結婚したければ、お相手の男性に望む条件を下げることで折り合いをつけ、あらゆる犠牲を払ってでも、なんとしても成婚までこぎつけるしかありません。

この二者択一ということです。

決断できずにいれば、時間は無情にもどんどん過ぎてしまいます。

唯物論的に考えれば、時間の経過で、状況はどんどん厳しくなるだけです。

あとは理詰めで考えれば、結論は自ずと出るはずです。

何らかの事情で自らで意思決定ができない特別な場合を除いて、すべてご自分の意思で判断して、「こと」を決めて下さい。

後になって、他人に責任転嫁することのないように、ご自分の責任においてすべてを決めて下さい。

自分の生き方は自分で決めたら、結果は甘んじて受けるしかないのですから。

とは言うものの。

お相手に求める条件は、一種の目安という記号にしか過ぎません。

過去世の因縁が悪かったら、どんな好条件が叶えられていても、不幸や苦労は免れないことになります。

唯物論で計算式のように条件をはじいて結婚できたとしても、現実に上手くいくかどうかは、過去世の因縁にその大半を左右されてしまうからです。

上記のような唯物論の理屈による二者択一をしても、さらにこうした難関(?)があり得るということを心に留めて置いて下さい。

まあ。

女性は大変だと思います。

なぜならば、男性から(無意識的に)求められる出産の適齢期がある程度限られてしまっているからです。

ですから、その限られた、できるだけ若い時期に、妊娠・出産を安定してできるように、伴侶を得なければならないからです。

実は、男性にも問題があります。

男性はいくつになっても女性を妊娠させることができると思いがちですが、男性にも加齢とともに起こる、精子の劣化の問題が起きてくる可能性があるからです。

ですから、できることならば、世代の引き継ぎ、もっと言えば、人類の存続のためには、理想としては、男女ともに若い時期に結婚をすることが望ましい、という結論になります。

・・・といった、以上のことをすべてひっくるめた上で、年齢に関係なく、あえて結論めいたことを言わせてもらうなら。

神様、私にそれなりの天命があり、伴侶が必要なものならば、どうぞみ心のままにお与え下さい、と世界平和の祈りと守護の神霊さんへの感謝行とともに、願うことです( 拙稿 030_瞬時の意思疎通 - おぶなより より)。

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(*1)理想の彼氏像に、
「高身長」と
「顔は普通以上」
を取り上げていた彼女ですが、それは厳しいことは、ちゃんとわかっているよ、と以下のように断り書きがしてありましたね。

「女子が抱く理想の彼氏像・・・やっぱり気になるのは外見 ! ではないでしょうか。

外見に関する理想は様々ですが、もしも彼氏にするなら・・・と多くの女性が抱くのは " 高身長であること " と " 顔が普通以上であること " ですよね。

ちょっぴり謙虚にイケメンではなく、顔は普通以上と考えるのも女子ならでは♪

女子としてはかなり妥協した理想の彼氏像のつもりですが、やっぱり現実は厳しい !

高身長で顔が普通以上の男性って、実際滅多にいないんですよね。

身長は高くても顔はいまいちだったり、顔はイケメンでも身長は低かったり...二つの条件をクリアした彼氏を GET するのはかなり難しいんです!

こんな彼氏がいいな~と抱きやすい理想の彼氏像ですが、現実には厳しい条件だってこと、女子も知ってます…。」

とのこと。

(*2)これはあくまでも想像に過ぎないし、決してあってはならない仮定の話ですが・・・。

過去の時代を例にとってみましょう。

大震災や戦争の時代に直面した人達は、恋愛や結婚をしたくても、現代のように恋愛相手や婚活相手に好き放題な選り好みをしている余裕なんかなかったはずです。

こうした環境下では、恋愛できることがいかにありがたいか、結婚できることがいかにありがたいか、信頼できる相手とともに生きることがいかにありがたいか、が本当に身に沁みてわかることになります。

高望みの贅沢なんか言っていられないし、そもそも、贅沢なんてとんでもない。

生きていくだけで精一杯でしょう。

そんな時に、ともに手を取り合っていける恋人でも、結婚相手でも、伴侶(パートナー)に巡り会えることは、とれほどありがたく貴重なことかはかりしれない。

つまり、あまりぬるま湯のような境遇に慣れきってしまうと、贅沢ばかり言っていると、ありがたさへの感覚が鈍ってしまい、こうした経験を積まない限り、本当の人との出会いのありがたさ、貴重さがわからなくなってしまう可能性が高い訳です。

これを、仮に守護の神霊様の立場から見てみると・・・。

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(追記2)
以上では、結婚のお相手の水準が高い世間でよくある勘違い高望み女性が、顕在意識では本当は何もかもすべてを十分にわかったとした上で、ある特定の意思の下に、不自然な行動をしていることを前提とした話を書いた訳だが、中には本格的に夢遊病者のように(?)このようになっている人がいるかもしれない。

潜在意識に突き動かされるかのように。

マッチングアプリも、結婚相談所も、要はお相手の容姿その他をはじめとする様々な人間として今現在そなえている条件を元に、お相手を吟味する条件婚(?)な訳です。

しかし、世の中の結婚の大半は、その実質が目には見えない過去世からの因縁で導かれた因縁婚(?)が大半なので、修行が基本となっていることが多いこの世では、エスカレーター式に順風満帆に行くのはむしろ少なくて、家庭内不和があったり、離婚があったりする訳です。

そして、逆に因縁婚だからこそ、条件婚ではおよそ考えられないような年の差婚があったりする訳です。

つまり、因縁に素直な条件度外視の因縁婚だからこそ、幸せになっている場合もあるのです。

上記までに書いてきたことは、唯物論の観点から、失敗することは自己責任として、他人を一切責めないようにしながら、お相手探しに望むことに対する応援歌的なことと、最終的な結論としては唯心論な観点から、結局は何もかも大半が顕在意識ではわからない過去世の因縁に縛られてしまうならば、その中でも最も神様のみ心に適った行き方にしましょうよ、と書いた訳です。

条件選択によるお条件婚(?)などのお相手の選択で、高望みなどの難題をふっかけても、難航するのは目に見えているのだから、ある程度万策を尽くして気が済んだら、端っから因縁によるお相手の選択をする因縁婚(?)に一任してしまいましょうよ、それも最善の方法で、ということを書いた訳です。

因縁によるお相手の選択だから、条件を一切度外視した、不思議な組み合わせがあり得る訳だし、その中には高望みのような場合も、奇跡的に成就する可能性だって考えられるからです。

以上をお読みになってどのような行き方を選ばれるのかは、読まれた方の過去世からの因縁因果次第です。