自分には、どうも一般的な人(?)と感覚のズレがあるらしく、得心できないことが多い。
いくつかあげると。
ある女優さん。
確かに、普通以上なんだろう。
だけど、そんなに代表的な女優さんなのかな?そんなにとてつもなく美しい人なのかな?と感じることがある。
水着姿は見たことはないが、明らかに巨乳で、スタイルもよさそうだから、今時の流れには合っているのかもしれないけれど。
やはり、俳優さんは、基本的に顔を売りとする要素が強いと思うので、目鼻立ちから受ける印象が、明眸とまではいかないまでも、ある程度の印象の強いものがあってもいいような気がする。
もちろん、明眸でなくても、日本的なそこはかとない上品さを漂わせるうりざね顔もあるのだが、それともまた違うように思えたので。
次。
一昔かそれ以上前のある野球選手。
投手だ。
一般的な評価は高いから、力はあったのだろうが、私はこの人の投球を見ていると、イライラして仕方がなかった。
投球フォームが大がかりでやたらと長いので、結果として 1 球、1 球投げるのにものすごく時間がかかり、しかもかなりの投球がボールになってしまう。
この人は、技巧派ではなく、力投派なので、そんなに間合いや配給を考えに考え抜いて、フォームや投球を長くしていたとは思えない。
ボールとバットがぶつかるまでに時間がかかり、肝心の結果が出るまで(=打者が打つまで)がやたらと長くて、かなりの時間を費やすので、見ているだけで待たされて疲れてしまう。
特に四球(フォアボール)を出すと、どうにもならない。散々待たされた挙げ句に、さらに勝負が先送りにされてしまうからだ。
私の記憶違いかもしれないが、解説の人もおおむね高評価で、ほめることしか言わない人ばかりだったように思う。
間合いや、投球に長い時間がかかっても、投げる球のほとんどがストライクで、球数が少なくて済んで、勝負が早くつけばいいが、そうじゃない。
故意ではない(と思う)上に、やたらにボール球を投げるから、勝負までが待たされて、集中力が途切れて、見る根気が失せてしまったのですよ。
ちぎっては投げ、とはいかないまでも、もう少しテンポよく投げて欲しいと感じました(もう引退されていますけど)。
いくら三振を多くとっても、それなりの成績を残せても、どうしても彼には好感を持つことができませんでした。
あれが彼の美学だったのかもしれませんが、ボール球が多いことと、モーションが大きくて遅く、投球に時間がかかりすぎるような気がしてならなかった。
同じ奪三振なら、ユーチューブにあった、昔の江川投手のオールスターの 8 連続三振のような形の方が、単調かもしれないが、とてもわかりやすくて、はるかに小気味がいいです。
三振を重ねるにつれ(特に外人さんが扇風機のようにクルクル回っていた)、江川投手が次第に乗ってきて、ストレートの威力が増して伸びが出てきたようで、とても面白い動画でした。
大相撲。
これも、今はまったく見なくなってしまった。
立ち会い直後に出される、張り差しや小手投げやとったりや蹴手繰りや足取り、そして、立ち会いの変化が嫌だった。
中でも張り差しが嫌で嫌で仕方がなかったから。
ここ一番という大事な取り組みや、かなりの上位力士の人、外国人力士さんに多用する人が何人かいました。
しかし、これも記憶違いかもしれないが、解説の人は指摘しないことが多かったような気がする(おそらく言えなかったんだろうと思います)。
張り差しは、お世辞にも、真っ向勝負とは言えない。
下位の力の劣る力士が追い詰められて、苦し紛れに出す技ならともかく、明らかに強い格上の力士が立ち会いからすぐに張り差すのは、何とも釈然としない感じがしたのです。
私は多用される張り差しを見るたびに、いっそのこと反則として取り決めればいいだろうに、なぜそうしないんだろう、といつも思っていました。
あれから時間がたっているから、また今は変わっているかもしれないけれど、何かもう大相撲自体を見たくなくなってしまった。
というように、世間一般の高い評価や、不問とされていたやり方に、違和感を覚えて仕方がないことがあった。
こうした感覚のズレも、やはり、想いを乱す要因には違いないから、祈りと感謝行に振り替えるしかないんだろうな。
ただ、こうしたことは、不文律で暗黙の了解とされていたことではなくて、たまたま、私がへそ曲がりゆえに、勘違いしていたことなんだろうな。