006_苦い

相変わらずだな。

悪い予見はダメだというのに。

やはり、人格者とは程遠く、あまりにも軽率。

明るい未来?

防ぎようもない大災難を折り込み済みの?

何を言っているのかわからない。

もしも、災難に巻き込まれる立場の人間だったら、こんなことが言えるのか?

他人事だからといって、なぜこんなことが言える?

そんなものに、そんな阿鼻叫喚を必然とする明るい未来とやらに、一体どれほどの価値があるというんだ?

地球上のほとんどすべてと言っていいほどの人が肉体人間観を脱してはいないというのに。

肉体を失う、肉体を去るのは、まだまだ、不安と恐怖を抱くことにしかならないんですよ。

それなのに、どうしてこんなことが言えるのか。

どこをどうとっても、高潔とは言えない。

一体何のためのスピリチュアルとやらだ?

困ったものです。

こんなことをしているくらいなら、今からその時とやらまで、黙って百万遍の世界平和の祈りをして下さい。

その方がはるかにありがたい。

それに、表紙に書いてある絵にも、やっぱりと思われる意味深なものがある。

わかる人にはわかることだが、本当に嫌な話だ。