046_矛盾

前回 ( 045_制約 - おぶなより2 ) 、ユーチューブの見出しの羊頭狗肉のような見出しをつけてあるものが多いこと、見る人をつき付けるために、何だ? 何だ? どうしたの?と気を引かせる思わせ振りな見出しが多い(◯◯◯などの伏せ字を使うのもこの思わせぶりで引き込むやり方と言える)ことを書いた。

応用形としては、例えば、日本万歳チャンネル(?)で言うと、普段の主張からすると、それを(主に外国人さんから)真っ向から否定されたような見出しをつけて、嫌でも不安(?)を煽り、確かめに見てみると、まったく別の意味でそうした否定の言葉を用いていて、主張はいつものまま、というものもあった。

要は、いつもチャンネルを見てくれている共鳴者・支持者(シンパサイザー)の日本否定の不安を掻き立て、一体、どんなが言われているんだ、と見るように誘導する形になっている。

しかし、こうした変化球(?)に限らず、動画の見出しと内容の差が著しく激しいと、つまり、ハッタリをかまして中身が伴わないものを出すと、これは誠実とは言えないことになる。

ということは、真善美に悖る想いと行いの業想念になる訳で、これが過去世の因縁のこの世でのあらわれとしてのものでない限りは、すべてなかったように打ち消す形で、行為の当事者としての本人が(霊魂魄として)来世以降に否応なしに償わなければならなくなるのである。

私が、これはマズイなあ、と思うのは、神様の話や、魂の話や、宇宙の話を取り上げる、いわゆる、スピリチュアルを扱う動画の中に、こうした見出しを頻繁に見かけることなんですよ。

こうした霊的なことを扱うなら、肉体人間の想いが、そしてその想いにもとづく行いが、各自の人生にどれだけ影響を及ぼすか、輪廻転生を通していかに影響があるかはわかっていなければならないはずだと思うの。

それにもかかわらず、こうした霊的な内容を扱いながら、上記のような見出しをつけるものがたくさんあり過ぎるように思えてならない。

わかっていながら、あえて客引きというか、釣り(=視聴者のひきつけ)のために行っているのか、それとも、霊的な内容を扱いながらもこうした仕組みを知らずに釣りをしているのかはわからないが、これでは唯物論しか信奉しない、重視しない、霊的なことを扱わない一般的な人達の動画と大差ないことになってしまっていると思うのですよ。

しかも、残念ながら、スピリチュアルを扱い、わかっていながらにして、こうした詐欺的な釣り手法を使うと、かなりまずいことになるんです。

なぜならば。

本来なら、神様と人間の仲立ちを扱う立場にある人やそうした立場に生まれついた人は、神様からそれなりのお役目を期待されている人だ、と思われるからです。

つまり、人間を神性に導く、目覚めさせることを神様から期待されているはずの人が、その逆をやっているんですよ。

一般的な唯物論に染まっている人を、神性に導く、目覚めさせるならば、主張を見て頂くための手段も、神性に悖らないものではならないはずだ、と考えられるからですよ。

なぜ、こんなことをいうのかというと。

霊的なことを扱わず、唯物論のみで、しかも、見出しを誇張していなくても、面白いものがいくつもある。

最近、とても面白くてかなり笑った動画に、デーブ大久保チャンネル 第五話 伊東監督に認められるも、4 日目で松坂の球が捕れずに捕手クビ( GG佐藤 さんとの対談 ) というのがあった。

動画の内容は見出しのままそのものが寸分違わずちゃんと入っていて、おかしくて散々笑ってしまった。

このように、唯物論でも、見出しを思わせぶりにするような小細工をしなくても、きちんと内容が伴った面白いものがちゃんとあるんですよ。

唯物論と思われるチャンネルでも、正々堂々とした中身の直球勝負で、しかも無茶苦茶に面白いものがあるんです。

霊的なことを扱うならば、面白さはともかくとしても、やはり、唯物論の人達にそれなりの見本を示すというか、矜持を保った見出しをつけてほしいんですよ。

客引きをしたい、釣りたい、という誘惑をあえてはねのけて、気高くやってほしいんですよね。

だって、気高くあればこそ、霊性の高さを示すものであり、それであればこそ、神様や、魂や、宇宙に関して語るにふさわしい、スピリチュアルを扱うにふさわしい内容の動画になるはずじゃないですか。

ならば、その内容を端的にあらわすタイトルに釣り要素を絡めるような狡い真似をしてどうするの?

本当にそれでいいの?

霊的なものであればこそ、唯物論とは一線を画したやり方をしなければならないはずではないの?

武士は食わねど高楊枝ではないけれど、本来ならば、やせ我慢をして(?)、模範を示すべき立場の人が、唯物論の人達と一緒になって欲をかいて、欲に振り回されてたんじゃあ、格好がつかないんじゃないですか?

ちょっと、キツかったかな。

まあ、無い物ねだりかも知れませんけど、よく見かけるので、感想を記します。