064_話05(小児喘息とアレルギー性鼻炎)

書き忘れていたが、そもそも私は幼少時から喘息でかなり苦しんできた。

小学生の時の喘息の発作でよく覚えているのは、自分は何も悪いことはしていないのに、何でこんな苦しい思いをしなければならないのか、ということだった。

とにかく、無意識にする何気なくできるはずの呼吸を、何とか意図的にして、しかもどうしようもなく苦しい。

生きていくためには、必ず呼吸をしなければならないが、それ自体がかなりの苦痛だと本当に参る。

どうにもならない。対処療法をしても、ほとんど改善しない。

発作が自然に収まるまで、ひたすら我慢するしかないのである。

発作が収まると、本当に疲れてぐったり。

遊んで疲れたのならまだいい。

不可抗力の病気で、無理矢理苦しめられて、疲れ果てるのですよ。

本当にひどいよ。

体育の授業を休んだことも何回もあるし、中学に進んだ時は、体育の授業のマラソンに発作を起こしてついていけなくなることもあった。

後で、先生になぜ喘息があることを言わないのか、とこっぴどくしかられた。

そして、また、見学である。

遠足の時には、気候がかなり変わったりすると、また、発作が起きた。

火山の硫黄もだめで、遠足であの黄色い煙が立ち込めたところに行った後に、発作を起こして、途中で家族に迎えに来てもらって帰ったこともあった。

そんな喘息も高校生になると、かなりの運動をしないと起きないようになり、少しは収まってきた。

アレルギー性鼻炎もあり、いくら治療をしてもちっとも治らなかったのが、口を閉じて、鼻呼吸をするようになると少しずつ、少しずつ変わっていった。

はじめはなかなかうまくいかななったが、何回も試しているうちに、だんだんと鼻呼吸ができるようになってきた。

そうなると、一体、あの鼻づまりは何なんだ、あの治療は何だったんだ、となるのだが、結果オーライでとにかく良しとした。

耳鼻科に通わなくて済むようになっただけでも、随分と収穫だった。

それと、これは鼻呼吸と関係あるのかどうかはわからないのだが、もしかしたら、鼻呼吸ができるようになると鼻が高くなる可能性があるのかもしれない。

私は小学生くらいの時は、特別鼻は高くなかったのだが、この鼻呼吸をするくらいの時期に合わせて、鼻が高くなってきたような気がした。

たまたま、中学から高校にかけてという年齢的にそうなる時期だったのかもしれないし、原因がわかる訳ではないが、とにかく時期が重なっていた。

だから、もしかしたら、多少は鼻呼吸が影響を及ぼしたのかもしれない。

鼻の付け根(鼻根)は確かに高いので、最近はマスクをしていることが多いから、他人、特に女の人から見ると鼻が高く見えるらしい。

ただ、普通の整った顔の人のように、口回り全体が引っ込んでいる訳ではないので、どうなのかな。

やっぱり、目鼻立ちも含めた、全体の均整(バランス)が大事だと思うのだけれど。