東映時代劇 YouTube の 右門捕物帖 ( 第 1 話 と 第 2 話 )を見た。
いやあ、カッコよかったな、杉良太郎さん。
多少、演技が完璧でないところもあるのかもしれないが、それでも、現代(といってもテレビを見ていた 10 年弱前までくらいしかわからないが)の主役を張っていた人達よりも、はるかに上手くて、カッコよく見える。
かなり突っ張っている雰囲気を漂わせつつ、べらんめえ調(?)のセリフも、力強い殺陣(合気道か?)も決まっている。
現代の人は、顔が良かったり、女性から絶大な人気があったり、背が高くてスタイルが良くてイケメンの人でも、セリフ回しがフニャフニャしていたり、舌ったらずだったり、仕草のキレ味が足りなかったり、これちょっと演技が・・・というのが結構あったので、杉さんと比べると、かなりの差があるように見えてしまう、というか、杉さんの良さが際立っている。
渡辺岳夫さんのウエスタン調(?)の音楽も、とても軽快で、心地よかった。
美しい新藤恵美さん演じる盗賊の女首領にも、ベタベタするような余計なセリフを一切しゃべらせず、右門(杉さん)との今生の別れを演出して、切ない余韻があるのも、とてもよかったな。
寅さんの第 1 作を見た時に、渥美清さんの日本語の滑舌のよさ、口上の巧みさが素晴らしいと思ったけれど、昭和のテレビ時代劇(この右門捕物帖は 1974 年(昭和 49 年)らしい)もなかなか面白い。
出演者の人達も、なぜか(?)すごく元気よく生き生きして見えるし、とても完成度が高く感じたな。
そして、なんと藤田まことさんが、脇を固めていた(娘のいる父親役だけどかなり若く見える)。
昔の俳優さんは、とても上手かったな。
寺田農さんのナレーションも、すっきりしていてとても軽快。
ただ、杉さんの歌を聴いていると、同心暁蘭之介(これはだいぶ後期の作品だったのかな)の歌ような独特なクセがなく、比較的素直に歌っているように感じたな。
おそらく、歌い方を、後々、同心暁蘭之介の時のように変えたのだろう。
とにかく、面白かった。