089_妥協

人づきあいは面倒くさい。

もちろん、ありがたい側面もたくさんあるから、贅沢を言ってはいけないのは、重々、わかっているのだが、自分の思い通りにできないことが歯がゆい。

例えば、日本でなら家庭によっては使われるであろう、ある種の調理器具。

私はこれで調理されたものを食べたくない。

しかし、人づきあい上、出されたらやむを得ず、黙って我慢して食べている。

言いたいことをはっきりと言えればいいのだが、明らかに角が立つから、嫌で嫌で仕方がなくても、どうしようもない。

その理由を説明することもできるし、説明したいのだが、そうすると人間関係にヒビが入る可能性が大。

洗脳が解けていない人に、一から話をしても、無駄なことが多いのも、これまでの何人もの他の人への経験からよくわかっている。

洗脳が解けていないのは、やはり、過去世からの因縁ということなんだろうな。

どんなに、懇切丁寧に説明しても、おそらくその人のこれまで築いてきた常識を覆すことは不可能。

この動かしがたい状況は、因縁だとしか考えざるを得ないからだ。

うわべの純粋な理屈だけですべて解決するほど、この世は生易しくない、因縁の壁が立ちはだかる、ということ。

こうして、言いたいことも言えず、甘んじてこの状況を受け入れなければならないのも、自分の過去世の因縁が悪いからなんだろうな。

早く、こうしたおかしな洗脳が解けた、世の中が実現してほしいよ。