116_しがらみ

人づきあいは難しい。

悪い言い方をしてしまうと面倒くさい。

一番困るのは、主に目上で世話になった人などに、嗜好を合わせたり、本や動画をすすめられた時。

自分は自分なりに、唯物論的なそれなりの考え方があるし、霊性へのそれなりの理解があるので、これと異なるものをすすめられると困ってしまう。

一応、目を通したり、視聴しても、まず自分の理解を越えるものがない。まず越えるものに出会えたことがない(今のところ)。

ある程度予想できたこととはいえ、やっぱりこうしたことは、あまり繰り返したくない。

いくら過去世の因縁で仕方のないことだとしても。

そうした本を読まなくても、動画を見なくても本来は自由のはずなのだが、やはり無下にはできない。

感想などを聞かれた時に答えられないと困るので、とりあえずは読んだり、見たりしなければならない。

でも、案の定というか何というか、本や動画の内容は大体予想通りになってしまう。

ただ、だからといって、これは違いますよ、あれは違いますよ、などとは間違っても言えない。

角が立つから、自分の考えは言わないで、差し障りのないような上っ面の返事で何とかごまかすしかないんです。

以前、自分の考えを少し言って理解の程度を探ったことがあるけれど、やっぱり何も余計なことは言わない方がいいな、と感じられるんですよ。

これでは、上っ面で適当に差し障りのない程度の話しかできないと判断できるんです。だから、深入りした話は絶対にしない。

上っ面のさじ加減もいちいち考えるのも面倒くさい。

煩わしい。

難しいなあ。