163_顕現

以前、高校の時の級友(クラスメート)で、多少外人さん(ラテン系?)の血が混じっているのかな、と思える可愛い女子がいたことを書いた ( 061_話02(モテと容姿談義) - おぶなより2 ) (*3) )。

自分のやや遠い親戚に、漁師町の近く出身の目上の三人の兄弟姉妹がいて、その中の姉妹二人のうちの姉の方(ほう)が、穏やかで個性が薄めの日本人とは異なる、中東的な感じの小顔で目鼻立ちの整った中高の顔をしていた。

もちろん、かなりの美人。

その人の妹さんは、その人とは異なり日本人的なやさしいお顔をした美人だった(なお、長兄も一人いてこれまた日本人的な容姿。なお、三人とも比較的小柄なお方だった)。

保守的な土地柄と、その周囲の日本人的な容姿の人々が多い中では、顔が顔なので、かなり目立って見えた(ただし、その代わり(?)というか何というか、自己主張というか、かなり個性の強い人だった)。

その人が、平均的な容姿の色白の日本人のふくよかな男性(身長は 175 cm くらい)と結婚して、二人の息子さんがいたのだが、兄は父親に似て日本人的な感じだった(身長は 175 cm ちょっとか)が、弟が色白で、いかにも日本人と北欧系のヨーロッパ人とを掛け合わせたかのような色白の目立つ美少年(兄よりやや小柄で、171、2 cm といった感じ)だった。

やっぱり、母親があのようにエキゾチックな顔立ちをしていると、ああした息子さんが生まれるんだな、と思った。

冠婚葬祭で何度か会った時にも、母親がその息子さん(美少年の弟さんの方)が可愛くて仕方ないのか、心配なのか、いつも(たいてい)ピタッと側に寄り添っていたことを覚えている。

何が言いたかったのかというと。

純粋な日本人の両親から生まれた子供でも、遠い、遠い、はるか祖先には、異民族との関係があって(または、分かれたから)、その連綿と引き継がれてきた遺伝子が、かなりの時を経て反映されてあらわれることがあるのではないか、ということ。

こうしたことも、世の中にはあるんだな、と思ったことを覚えている。

でも、ちょっと変則的かな。
純日本な父 × 中東的な母 =
(日本 × 欧州)的な息子
だったから。

そういった意味では、不思議な感じもしたね。

ただ、その弟さんが美少年であることは、私の家族も近しい親戚の誰もが認めていたほどなので、母親にしてみれば、大切な息子に悪い虫でもついたら大変だと心配していたのかもしれないね(まあ、親戚の集まりにはそんな人(女性)はいるはずもないんだけど)。

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・顕現~けんげん~はっきりと具体的な形となってあらわれること。また、あらわすこと。
(用例)神の啓示が顕現する。

・啓示~けいじ~①あきらかにしめし表すこと。
②(宗教語)人知では計り知れないことについて、神が教えしめすこと。

・中高~なかだか~中ほどが高くなっていること。鼻筋が通っていること。また、そのさま。←→中低(なかびく)
(用例)中高な顔。

・長兄~ちょうけい~いちばん年上の兄。

・エキゾチック~異国的であるさま。異国情緒豊かなさま。
(用例)エキゾチックな顔立ち。