177_願い2

だいぶ前に、アイドルタレントのことを、高潔を保つのは至難の技のような環境だろうと書いた ( 041_願い - おぶなより2 ) 。

やはりというか、予想通りというか、何というか、元 NHK 職員で政治家の立花孝志さんのユーチューブチャンネル、ターシーch の紅白歌合戦の内部(裏?)事情の解説動画や、その他に、これと似たような経営者など金や力をふんだんに持っている人と、グラビアアイドルやアイドルやタレントなどで、若さと容姿を売りにしている女性達とのかかわりについて話されている他の人の動画を見ると、芸能界も相当えげつない世界みたいだ。

肉体にまつわるものを売りにすれば、結局は肉体にまつわる欲望に振り回され、最終的には支配されざるを得なくなる。

例外的な場合を除き、本来、配偶者に対してのみ訴求するはずの肉体的な魅力を、公の人々に対する誘因として用いるのは、端的に言えば、本来なら売り物としてはならないはずの五感に感じられる肉体的魅力を売り物にすることに他ならないのであり、最終的には狡猾な人間に利用されざるを得なくなる立場に陥る、ということ。

そうした事実を暗示している事柄に見えますね。

肉体にまつわることを売りにしたり、自己顕示欲(世間から注目されたい・ちやほやされたい)の発露にしたりすることは、霊性が未開発に近い段階では、本来的にやってはならないことだから。

なぜならば。

肉体人間の本体は神様の分けられたお命で尊いものだし、肉体を構成す魂魄をはじめとするあらゆる要素も結局は神様から与えられているものであるゆえに、尊いものだから。

よって、これで商売をしたり、他人を出し抜き差別して優越感に浸るための自己顕示欲を満たすことなど、もっての他だと考えられるためだ。

だから、芸能や芝居など感情移入して楽しむためには、あくまでも、霊性が開発され尽くされていることが必要で、その上で、こうした商売や自己顕示欲の充足といった業想念が生じないように、きちんとした峻別がなされている必要があるからだ。

それにしても。

衆目を集め、金が集まる世界は、どうしてもああいうふうになってしまうものなのかな。

映画にしても、ドラマにしても、歌にしても、アイドルは疑似恋愛感情を売りにする部分があるから、そもそもそれ自体が高潔さを保てない宿命があるのかもしれない。

架空の形でこうした一対不特定多数を釣り合わせること自体が、どうしても高潔さを保てない宿命があると思われるからだ。

私達の本質が神性であり、本体は美しく、そうしたものを好むから、やはり、感情移入するには、それなりに外見がかわいかったり、美しかったりするほうが、好まれるのはやむを得ないことなのだろう。

しかし、こうした一対不特定多数のような不釣り合いな疑似恋愛感情を武器にしている、売りにしている、少なくとも商売にして成立して、たくさんの金が動いているというのは、世の中を構成する人々の神性をあらわした世界には、まだまだほど遠いということなんだろうな。

自らの容姿のいかんにかかわらず、己の虚栄心や自己顕示欲をしずめることが、ごく自然に、何気なくできていなければ、というか、こうした業想念が起こらないようにならなくては、到底、芝居や芸能を純粋に楽しめる段階までには、とてもではないがいたらない、程遠い、と。

やはり、男女が一対一に、運命的な出会いをして、(女性の夢見るような)めくるめく恋愛をすること、しかも、たくさんの輪廻転生を通して良き想いと行いを積み重ねてその容姿を向上させて、皆が本体の個性を持った美しい容姿に近づいていくことができなければ、高潔さを保てるようにはならないのかもね。

逆に言うと、私達の本質が神性である以上は、このような虚栄心と自己顕示欲にあらわされてきた今のような芸能などの形は、いずれ淘汰されて、必ず収斂していく定めにあることになるね。

どんなに時間がかかろうとも。

これは本来、人間の神性をあらわすにはふさわしい形ではなかった。

悠久に近い、長い長い間、こうした形が続いてきたけれど、ついに、ようやくにして、変わりはじめなければならない時期に入りはじめたと解釈できないこともない。

パパ活だ、アテンドだ、と訳のわからない横文字のごまかしは、やましいことの何よりの証拠だね。

ごまかし、ついにここきわまれり、といった感じがするよな。

それにしても。

お金や力のある男性には、転輪聖王のような人はほとんどいないのかな。

もちろん、例外的な人もいるだろうけど、ああした動画を見ると、そんな気がしてならない。

みんなそんなもんなのかよ、と。

これじゃあ、やっていることが、自らの権力や財力を背景に、ほしいままを貪り尽くした、過去の歴史上でわが世の春を謳歌した権力者のような人達とまったく変わりゃしないじゃないか。

ハーレムだ、大奥だ、みたいなことばかりやっていたら、いつまでたっても変わりゃしないってこと。

そりゃあ確かに、経済を回すなりそれなりのお役目を果たされているすごい方々なのかもしれない。

だけど、本当にそれだけでいいのかよ。

現代は確かに洗練されて生活の便利さは昔とは比べるべくもなく進歩した。

しかし、人としてのあり方がちっとも変わらなければ、所詮、人間は動物、いや、知恵と創造力がある分、やろうと思えば放蕩三昧・享楽三昧をきわめられるし、悪いことさえもできてしまう。

それも数限りなく、どこまでも。

神様のお命をこの肉体に直接分け頂いていることで、普通の動物とは比較にならないほどの優れた知恵と創造力を授かっているからだ。

それをいわば悪用(=神様のみ心に反する)してしまうことになるからだ。

だからこそ、私達は本来、肉体にまつわる欲望に惑わされないようにして、気高く生きるべき存在のはずなのだ。

せっかく社会が整備されて、それなりに進歩したとしても、こうした形で人間を動物以下におとしめている以上、人としてのあり方を神性に近づけることはできない。

こんな対談内容の動画もあった。

財力のある M さんや有名人の O さんの性的に強烈な性癖は、知っている人は前々から知っている公然の秘密なのだから、今さら世間一般に知れても云々・・・。

どうせそんなことは、一部の知っている社会階層(社会の上層部とこれにかかわるマスコミ関係者という意味だろう)には、当たり前のこと。

こんなのは、俺達にとっちゃあ、暗黙の了解であり、常識なんだよ。

これがやっと一般人に明らかになったからといって、何をいまさら騒ぐ必要がある?

何をいまさら咎める必要がある?

と開き直っているんだね。(*)

そんな性癖は、俺ら社会の上層部(?)と関係者層には半ば公然の秘密なんだから、今さら一般人に知れわたってもどうってことはない、もっと言えば、財力のある M さんや有名人の O さんのそうした性癖など当たり前だ、聖人君子でなくて何が悪いの?と言わんばかりだったから。

まあ、この人達も「あっち側の人間」か、それに近しい人達だからこそ、こうしたことが言えるのだろう。

別に批判しろとは言いません。

擁護をするくらいなら、せめて黙って祈り(南無阿弥陀仏の唱名か世界平和の祈り)の一つでもして下さいよ。

これじゃあ、不可抗力の不幸災難や艱難辛苦がなければ、唯物論にとらわれている財力のある人や有名人のほとんどは、まるっきり神性に目覚めることがないとしか思えなくなってくるよ。

陰謀論陰謀論ではなく、都市伝説が都市伝説ではない、清浄とはほど遠い、果てしない欲望の渦巻くドロドロとした世界。

消えてゆく姿(=たくさんの過去世の因縁の現在での時間をかけて解消されてゆく姿)と割り切るには、あまりにも不条理な世界。

でもね。

こうしたことが今、だんだんと詳(つまび)らかになりつつある、というよりも、韓非(かんぴ)のような冷徹な視点を持ってすれば、つまり、冷静・冷徹に考えさえすれば、従前から十分に考えられたことばかりなんですよね。

まあ、とにかく。

ひたすら世界平和の祈りをするしかないな。

業想念の一極集中の崩壊過程、ついに始まると感じながら。

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(*)ということは、人間なんてこんなもんだ。

こんな程度だ。

所詮、男なんてお金と権力と知名度さえあれば、見栄えのする若い女性を貪りまくり、セックスしまくることなんか当たり前だ。

それで何が悪い、これこそ人間であり、男だ、男たるものだ(?)、と言っているんですよね。

さらには、女性という存在は、お金と権力に取り込まれても、なびいても当たり前の存在だ、と言っているに等しいですよね。

しかし。

神様が肉体人間にお命をわけ与えて生かしていること。

肉体人間の寿命を有限(神霊としての命は無限。だから輪廻転生を繰り返すことができる)、しかも原則として数十年としていること。

肉体人間を男性と女性とに分けて有性生殖の形で世代を引き継がせる形をとっていること。

こうしたことを踏まえた場合に、私達肉体人間の本来あるべき姿、あるべき形は、果たしてどのようになりますか?

金と力にあかして、性欲をはじめとする様々な欲望を、無尽蔵に好きなだけ貪ることが、本当にあるべき人間像と言えますか?

そんなごうつくばりが、わが物顔に闊歩する世の中が、神様がお望みになる世の中であり、地球世界なのだ、と言えるのでしょうか?

どうしても、そうは思えないんですけどね。

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・淘汰~とうた~(洗ってより分ける意から)①よいものを取り、悪いものや適さないものを除くこと。
②生存競争の結果、環境に適応しないものが滅び、適応するものだけが残ること。
(用例)自然淘汰
ここでは、①の意。

・収斂~しゅうれん~①引き締まること。引き締めること。収縮。
(用例)収斂剤(=傷口や粘膜の血管や組織などを縮める作用のある薬)。
②租税を取り立てること。
ここでは、①の意。

咎める~とがめる~①失敗や罪を非難する。
(用例)過(あやま)ちを咎める。
②怪しんで問いただす。
(用例)警官に咎められる。
ここでは、①の意。

・清浄~せいじょう~清らかでけがれのないこと。また、そのさま。清浄(しょうじょう)。←→不浄。
(用例)清浄な空気。

・不条理~ふじょうり~①物事の筋道が通らないこと。また、そのさま。
(用例)不条理な世の中。
②(哲学)実存主義の概念で、人生が非合理で意義を見いだす望みの絶たれた状況であることをいう。フランスの作家カミュによって用いられたれた。
ここでは、①の意。