082_憐憫

( 077_話18(清潔感の確保) - おぶなより2 ) に書いた話の、さほど容姿に恵まれていない人の人生を変えるための心構えについての、「イケメンは人生のハードルがめちゃくちゃ低いという残酷な真実」という記事の彼(青野さん)は、

「こちとら地獄のような日々を過ごしているんですよ!」

「人生うまくいかなくて毎日枕を濡らしているんです!」

と書いていた。

これに個人的な感想をつけ加えさせてもらうと、憐憫(れんびん・れんみん)感があった。

自らの定めを顧みて、わが身をあわれみ、何とも言えず、切なくなるのよ。

私は切なさで、胸から胃にかけてが、しみるように痛いことを何度も経験している。

彼には、こうした経験はあるのかな?

家族にも悲しい思いをさせて、何よりも自分が辛い。

悲しい。

あわれだ。

運命(病気)って、本当にひどいよな。

とても、仏教の浄土門の敬虔な信徒の妙好人と呼ばれる、源左さんや才市さんや宇右衛門さんのように、心からの感謝なんかできないよ。

どうしても、辛さや切なさが先に立ってしまう。

あの人達のような、立派な人格者には、とてもではないが、なることはできない。

だから、悲しさ、辛さ、切なさには、ひたすら我慢して、耐えるしかないんですよ。

この病気は、お陰様で最近、奇跡的に自然治癒した(専門家の先生もなぜだかわからないとおっしゃっていた)ので、本来なら源左さん達のようにありがたく感謝しなければいけないのかもしれないけれど、時間がかかりすぎたのと、今は別の病気がかなりきているので、何ともいえない気持ちなんですよ。

だから、人生って本当に修行なんだよね。

だけど、その代わりといってはなんだけど、以前にも増して、お年寄りや体が辛そうな人に、自然に目が向くようになって、多少の祈り心もそれなりに起きるようにはなった。

輪廻転生を通した厳しい魂の学習を通して、ほんのちょびっと霊性が向上した(=霊性が開発された)、ということなんだろうね。